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2011年11月2日

「ぼくには数字が風景に見える」を読んだ

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ぼくには数字が風景に見える
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- ☆☆☆

- 手に取った理由
 前に本屋で平積みされているのを見かけて読んでみたくなったので。

- 感想
 十人十色、人には長所と短所があるんだなぁと。

 この著者の実体験からうまれたこの本。
 刺激的だったのは、数字に対して「共感覚」を適用していたところ。
 数字は計算するよりも共感覚で視覚化する方がラク、とか一般人には全く理解できないことが記載されている。

 そんな長所も、苦手なことがつらつらと書き連ねられているところで羨ましさはなくなる。
 細部に意識が残ってしまうため、自転車に乗れない。(乗れるようになったかの記載がない。)
 言われてみれば、自転車に乗れるようになるとなんとなく乗れる。
 あと、コミュニケーションについても特徴的だった。
 視覚的な情報は細部にまで目が届くけど、音に関しては雑音が入ると聞き取れなくなって会話も成立しづらいらしい。曖昧な理解になって認識の齟齬が多いとのこと。
 こういった能力と引き換えと言われると。。。

 興味深かったのは、国外での在住が、自分を見直すきっかけになっていたこと。
 自分は勇気と後押しがなかったから海外へでることはなかったけど、こういったカタチで自己実現がはかれることもあるのかと新たな視点。

 こういう人とは違ったものを持っている人の話を聞くと、自分の家族がそうでなくてとても良かったと思ってしまう。
 ただ、もし家族が人違ったものを持っていたとしても、たぶんそれはそれで幸せだと思えるよう努力するようになるとも思う。
 でもそれは実際に経験してないから言えることであって、実際のところは今が一番幸せだとしか思えないのもまた事実。

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