ゾウの時間 ネズミの時間—サイズの生物学 (中公新書) [新書]
- ☆☆
- 手に取った理由
前から気になってた本ですが、最近時間の流れる感覚に違和感を感じていたので、手に取ってみました。
- 感想
スッキリしました。
『時間は体重の1/4乗に比例する。』
これで大体の違和感は解消されました。
ここ言う"時間"の定義がなかなか難しくて、計測方法が、各生物の体重と鼓動の時間間隔が挙がってたんで、ちょっと怪しい気はしてます。
で、一番助けになった情報は、
『生理的時間』
について。
これは、日が昇って日が暮れるまでや、時計がチクタクと刻む、物理的な時間と区別された、体のサイズに応じた単位の違う時間のこと。
かなり抽象的で、わかりづらいんですが、自分なりに考察。
子供の頃の1日と、ここ最近の1日。
同じ24時間ですが、なぜか子供の頃の1日の方が長く感じてたハズ。
つまり、子供の頃に比べ、体のサイズが大きくなってしまったせいで、生理的時間が、遅く流れるようになってしまったということになるようです。
ここで注意しなければいけないのが、冒頭で書いた、
『時間は体重の1/4乗に比例する。』
ということ。
これは、〜に比例して、ゆったり流れるようになるということ。
つまり、物理的時間をより短く感じるようになってしまうようです。
なかなか明解な理由です。
でも、ふと気になったのが、
・夜よりも朝の方が時間がゆったり流れる気がする。
・楽しいことを(集中)してると、時間があったいう間に過ぎる。
といった、時間の流れについて。
これは生理的時間とは別軸な気がしました。
う〜〜ん。
気になる。
そうそう。
それと、
『なぜ車輪動物がいないのか』
もなかなか面白いアプローチでした。
よく、漫画やアニメなんかで、足を車輪のようにして走ってるシーンがありますが、実際にこうやって走れたら、今よりもかなり早く走れるようになるのではないかと。
まぁそうなったらなったで弊害が大きいみたいですけど。
全体的には、時間の話に留まらず、生物会全体の話が展開されてたんで、飛ばし飛ばし読んでました。
時間を使っていくなら、体は小さい方がいいってことを考えそうですが、あくまでも1/4乗に比例ってことだと、あんまり差は出てこない気も。。
ってことだと、物理的時間と生理的時間だけじゃなく、精神的時間が存在するんじゃないかと予想できそうですね。
ゾウの時間とネズミの時間。
ソウのような余裕のある時間感覚で、ネズミのように素早く動きたいです。
そんな贅沢を言っちゃダメでしょうか?
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