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2011年7月9日

「クラウドの衝撃」を読んだ

クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった
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- ☆☆☆☆

- 手に取った理由
 どうせバズワードで長生きしないだろうと思って手をつけてなかった。
 その予想も外れたようなので。

- 感想
 2009年の本。
 要点がぎゅっとまとまってる。
 現在も主要なサービスが紹介されてるので悪くない。

 Saas/Paas/Haasと、理論的な話と、これに該当する主要なサービスが紹介されているので理解しやすい。

 興味深かったのは、メインフレーム->クラサバ->Webコンピューティング->クラウドという、システムの集中と分散の変遷。
 まぁ確かに回帰してる。

 それと企画書なんかで使えそうだったのは、「自社開発するべきシステムは何か」というところ。
 クラウドを利用すると、外的要因で、システムが利用できなくなってしまうリスクは拭えないのでミッションクリティカルなシステムかどうかという軸が重要とのこと。
 さらに、この議論をするとき「タンス預金と銀行の金庫」が引き合いにだされるというのは初耳。まぁこれは割とSaas寄りな話とは感じたけど。
 個人的には、Haas寄りな説明のカーシェアリングの例えを好んで使う。

 最後の方で、データセンタの今後の課題/方針として、寒冷地域の話があがっていたのは興味深かった。
 その対策としてアイスランドが注目されてるのは今後の経済の流れを意識するにあたり重要なファクタとなるかもしれない。
 さくらインターネットも、石狩に巨大なデータセンタを建築してるし、今後も目が離せない。

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