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2010年7月13日
「M.I.Q. 全3巻 (少年マガジンコミックス)」を読んだ
- ☆☆☆☆
- 手に取った理由
そういえば情報教育の授業で株を教えるなんていうぶっ飛んだマンガが昔にあったなぁと思い出して。
- 感想
まず、このマンガは『週刊少年マガジン』(講談社)にて2004年32号から2005年9号まで連載されていました。当時は、情報教育の教員免許の取得を目指して学生生活を送っていたので、なかなか刺激をうけたことを覚えています。
で、久々に読み返して、まぁ色々と思うところはあります。
内容としては、最近のビジネス書でもよくいわれる、過去の価値観は古い考えというところから始まります。あくせく働くのが美学とされた時代は終わり、どうやってお金を稼ぐべきなのか、またお金とどうやって付き合っていうのか、という視点。
確かに、収入と資質/資産と借金を意識してビジネスはすべきだし、日常生活もこの意識をもってやることは大切。でも、1巻、2巻で、株をベースに話を展開しすぎて、デイトレ/空売りまで掘り下げちゃったのはイマイチかなぁ。。さらに証拠金取引まで推奨してるし。うーん。ここは賛否ありますね。
で、基本的には問題を提起して一つの道を示している面白いマンガだなぁと思うのですが、3巻を通して一貫できてないなぁと思う点が一つだけ。
3巻で登場するレストランのオーナーへの出資理由はちゃんと業界調査/競合調査などの準備をしてから行うのに対して、株取引の場合は何でローソク/トレンド/移動平均ぐらいで判断しているように演出したのかという点。売買する場面では、ライブドアとソフトバンクをターゲットとして名前を出しているのだから、事業の安定性や経営状況などを事前に調査した上でリストアップしてあるハズなのに。これだとちょっと勘違いする人も多そう。
この点を除いては、まぁ話半分でも面白く読めるし1時間もあれば読み切れるのでオススメ。
お金系の話にちょっと尻込みしている人には入門書になりそうだし、良い本かな。マンガだからとっつきやすいし。
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