2013年2月13日

「ブラックジャックによろしく 全13巻」をイッキ読みした

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ブラックジャックによろしく 全13巻完結(モーニングKC ) [マーケットプレイス コミックセット]
B002CZPIHG

- ☆☆☆☆☆

- 手に取った理由
 前に途中まで読んだのだけど、続きが知りたくなって。
 先生と呼ばれる他の職に興味が湧いて。
 以下のサイトで無料で全話ダウンロードできると知って。
 <佐藤秀峰 | 漫画 on Web>
 http://mangaonweb.com/creatorOCCategoryDetail.do?action=list&no=2&cn=1

- 感想
 先生と呼ばれる職業はどうも似た傾向にあるようだ。
 他者との責任分解点が明確でないのでないかと予想。
 それ以外にも似ている箇所が多く、とても考えさせられた。

 以下、内容について。

 「医者は社会奉仕でやってるのでなく、結局金だ。」
 「日本は一つの病院あたりの医者の数は極めて少ない」
  →教員はどうなのだろうか。
 「人の命を救うんだ… 金をふんだくって何が悪い?」
  →極論。本編中唯一のブラックジャック的な要素。
 「強いってのは悪いって事だ」
 「医師免許を取った瞬間からお前は普通の人間ではない 医者なんだ」
  →この覚悟は持ち合わせてなかった。。
 「研修方式は大きく2つ。ストレート方式とスーパーローテート方式」
 「本物の医者になれるかどうか… 試されている…」
 「無駄な延命治療は社会悪だ」
 「死に方にいいも悪いもない」
 「5年後にも同じ事をしてなかったら…アンタ…ニセモノだぜ」
  →今、自分がしていることを来年も再来年も、そして5年後以降もやり続けていけるだろうか。
 「技術は基本だ もっと大事なのは想像力だよ」
  →授業をしていていつも感じる。
 「一番大切なのはよ…己に克つ力だぜ…」
 「殺したんだ その自覚が無い者は医者をすべきではない」
  →おこがましいかもしれないが、将来を預かっている立場として同じだけの責任を持って取り組む。
 「そしてその日…その何かがあふれたんだ…」
 「僕はもう…医者としてあなたに何もできない…だったら僕は人間としてあなたに関わる…」
  →これだけ熱い気持ちを持ち続けられるだろうか。
 「笑顔…(いままでの患者たちとの壁一面の2ショット写真)」
 「この病院で一番偉いのは私だ だから私が一番に患者さんの事を思って早く来るんだ」
  →この気持ちを持って仕事に取り組みたいが、今の自分には家庭の方が大事なので、違った行動で示す。
 「僕はしつこいぞぉぉぉ!」
  →自分の仕事にこだわって、粘り強く、しつこく取り組んでいく姿勢をどこまで貫けるだろうか。
 「俺が責める〜〜俺は俺の決断を信じる…」
  →自分の言動にどこまで責任をとれるだろうか。日々の行動を振り返る時間を設けて見つめ直してみようと思う。
 「君が救えるのは…君が出会った患者だけだ」
  →この提示に対して、主人公は目を背けていた。それでも目の前の患者を救いたいと。でも本当にそれでいいのだろうか。自分はこの問いに対して、5年〜10年の間に答えを出そうと思う。
 「私は不公平です…お金はあるかたからいただきます」
  →教育者として問題のある表現かもしれないが、社会において公平や平等なんてものは存在しないと私も思う。そんなものよりも、一貫した対応やブレない価値観に従った行動が重要なのだと思う。
 「大凶って決めてかかれば大凶にしかならないのよ 本当は無限の可能性があるのに…」
  →いつも気にしている考えだけど見失いがち。強みをいかせばいいのか、弱みを受け入れて改善すべきなのか。
 「産んだ人間と生まれた人間を親と子にしてやる…」
  →新生児集中治療室においてはこのビジョンが適当と感じた。教育の現場ではどのようなビジョンを掲げるのが良いのだろうか。
 「オメーの中に答えがねーんだ…何か言えるワケねーだろ まずはオメーの答えを見つけろ」
  →今の自分には、命題さえも見つかっていない。
 「全部引き受けるって事が子供を産むって事だ…」
 「患者の家族とは仲良くなるなって… 距離感が大事なんだよ…〜〜オレ達は他人だ…だからこそできる事があると信じている…そして…それが限界だ」
  →この距離感の見極めや振る舞いは、当面の課題。
 「何をしに来られたんですか…? 世間話などと…」
  →ここまで踏み込んでコミュニケーションとる勇気・行動力。
 「オレ達が死んだあと…誰があの子達を幸せにしてやれる…?」
 「どんな言葉で伝えればあの人の心に届く…?僕には言葉しかないのか…?どうして僕には何もできないんだ…」
 「力が欲しい…今を変える力 全てを壊す… 強い力 強いってのは悪いってことだ」
  →ARMSを彷彿とさせるカット。力を渇望する場面には出会っていないけど、そう思ってしまうのは、自分に足りない物を力でなく経験と思っているからかもしれない。
 「医者らしい顔になったじゃないか…」
  →褒め言葉なのか嫌みなのか。自分はどういう顔つきになりたいのだろうか。
 「大人は武器を持たない なぜなら武器を持てば闘わねばならないと知っているからさ」
  →自分はどちらに属すだろうか。
 「何もできないのは…お前に覚悟がないからだ…」
 「障害という言葉は間違いです… 〜〜 障害という言葉でしか認識できないから障害にしかならない。それは個性だ」
  →色々な価値観がある。教育の現場では所謂障害・個性と多く出会う。どのように向き合っていくのか、考え続けなければ。
 「完璧な子供(パーフェクトベビー)願望」
 「自分が不完全だから…完全を求める…〜〜人間に完全も不完全もない…〜〜まずは自分を肯定してください」
  →ここでも自己肯定感が出てくるのか。自己形成における根底は自己肯定感のようだ。
 「お前は不思議な奴だな…何もできないくせに…妙に人の心を動かしやがる…」
  →自分には無い特性と思う。でも、この気概は持ち続けたい。
 「どうして僕が…そんな事を考えなくちゃいけないんですか…〜〜どうして医者だけが…そんな事まで背負わなきゃいけないんですか…」
  →無責任のような発言。でも、自分と他者との責任分解点を加味すれば当然の行動と思える。患者の親が子を育てられないから、目の前の命を助けない。なぜその判断を医者がするのか。ナイーブな問題提起。
 「考え続ける事が…答えなんだと思いました…」
 「私は出会った患児とその家族をすべて…今でもはっきり覚えています…私はあなたの事を一升考え続けます」
  →答えの無い仕事において、これが最良の答えなのかもしれない。
 「まずは医師としての使命に燃え…理想を追う段階 そしてその次…全てをあきらめ目前の患者だけを黙々と診療していく段階です…」
 「笑顔ですよ笑顔!寝不足も36時間連続勤務もこの世界じゃあたり前です」
 「人が一人死んだのに…ホッとしてた…」
 「小児科医を続ける理由は何ですか…? 僕がやらなきゃ…誰がやるんですか…?」
 「常識なんて多数決で決まるのさ〜〜つまり常識が正しいとは限らない」
 「命を救う事だけが…医者の仕事でしょうか?」
  →教師の仕事って何だろうか。
 「彼らほど一日一日を必死で生きている人たちはいない…かわいそうなのはそれに気付いていない僕達のほうさ」
 「知っても知らなくても同じなら何も知らない方がいい…」
  →本当にそうだろうか。今わかっている兆候など全てのことを伝え、考え続けるべきじゃないのか。いずれわかることだから今は伝えない、とか、確かに憶測で話をするのはダメだとは思うけど、もっと違った向き合い方があるんじゃないだろうか。全てを伝えることで、皆が考え、行動を起こし、何かしらの変化が見られるはず。
 「恋愛能力は医者の重要な要素の一つだ」
 「希望があるから…人は苦しむ…すべてをあきらめれば…悩む必要はないんだ…」
 「オレは…医者の本能を信じる〜〜医者が患者のために何かをする時…そこに理由はいりません」
 「彼女は強い…僕なんかよりずっと…人間は強い…医者が思ってるよりずっと」
 「だけど僕達の向き合う相手はがんじゃない…」
  →この視点を忘れないようにしたい。進学だ就職だ、と考えてしまいがちだけど、本人がどうしたいのか、どうすればより良い将来を迎えられるのか、それが大事なのではないか。
 「医者と患者は三人称であるべきだ」
  →距離感の問題と思われるが、この言い回しはしっくりこなかった。
 「この経験は必ず次ぎに生かされる…」
  →二度とこない目の前の事象にどのように取り組むべきなのだろうか。
 「死は…敗北なのでしょうか…?」
  →教育の現場において、勝ち負けというのは存在するのだろうか。今の自分には判断できない。
 「延命には…意味なんてなかったのかな…」
 「何が正しくて何が間違ってるかなんて…答えなんて誰に決められるんですか」
 「彼…強いよ…だって…"弱い"ってどういう事か知ってるから」
 「僕がやった事はすべて…ただの自己満足だった」
  →極論、仕事はすべて自己満足と思う。自分は一体どこに自己満足感を見いだすのだろうか。
 「医学とは…いかに死と向き合うかを考える学問なのです」
 「治らない事を前提とした死との向き合い方があるんじゃないですか?」
 「生と向き合う事は…死と向き合う事と同じ事ではありませんか…?」
 「その手は無力か…?」
 「やっと医者の仕事の面白さが分かってきた所ですから…」
  →自分は何に対して面白みを感じるのだろうか。
 「精神障害とは…人と交わる事の障害なんです…〜〜僕と同じですね…」
 「弱くてかわいそうな患者達を…〜〜その感覚こそが…差別と呼ばれているものなんですよ」
 「あなたと…正面から向き合わせて下さい…」
 「お医者さんなら人生安泰でしょ…? そうでもないですよ…毎日振り落とされないように必死です」
 「先生正直だなあ…答えたくない事は答えなくていいのに…」
 「あなたはどんな医者になるつもりですか…?」
 「○○さんはどう思っているんですか…?〜〜でしたらよろしいんではないでしょうか…」
 「それともその時僕は…そう思い込もうとしただけだったんだろうか…」
 「この流れは…自分1人の力では止められない…」
 「情報を制限しても何も解決しません…大切なのは患者が不安を訴えてきた時のフォローです」
  →この対応を見習う。
 「結局患者を差別しているのはまずは医者なんですよ」
  →自分は生徒のことを差別していないだろうか。"かわいそう"と思って守ってやろうと気負って差別を生み出しでいないだろうか。
 「本当に差別をなくしたいなら…血を流す覚悟が必要なんです」
 「何ができるんだ…?結局自分には…何ができるんだ…?」
 「私はただ淡々と患者を治療し…退院させます」
 「どうしてこれほどに精神障害者が運ばれてくるんだろうと思いました 救急患者の数を減らすためには…根本を変えるしか」
  →現状の根本原因ってなんだろう。
 「私だけは彼を肯定してあげようと思ったんです」
 「変化を感じたければ変わらずにいる事です」
 「表という概念は…裏がなければ成立しません」

 とても深いエピソードが多い。
 読み終わって、これから考えていこうと思ったことは以下。
 ・登場してきたオーベン(指導医)たちのような、熱い気持ちを忘れていない大人になりたい。
 ・責任分解点を定め、自分に課せられた責任を明確にし、目の前の事に誠心誠意取り組む。
 ・出会った全ての生徒の将来を考え続けられる仕組み作り。
 ・教員において、"弱い""強い"ってなんだろうか。
 ・自分の自己満足を感じるポイント、仕事が面白いと感じるポイント。
 ・"いい先生"ってなんだろうか。自分は"いい先生"と感謝・尊敬されたいのだろうか。嫌われてでも矯正・強制していきたいのだろうか。
 ・"かわいそう"と思うことに対して考え直す。
 ・今の現場の根本原因ってなんだろう。

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